兵庫県姫路市飾東町
通常、桶居山へは佐土新からの登山道で30分程で登れてしまう極低山であるが、鹿島神社側からの
縦走路を使うと数時間掛かるロングコースとなってしまう。
'05年元日に播磨アルプスの全縦走した時には北池神社からのスタートで2時間52分を要している。
その時の記憶がすっかり薄れてしまったので、暑い夏ではあるがもう一度歩いてみたいと思い立った。
播磨アルプスの縦走路は最高峰の高御位山でも標高は304mしかなく、縦走路全体の平均標高は
200m前後しかないものと思われ、終始、陽当たりが良く真夏に登るのは不向きな山域である。
熱中症になる恐れが多いにあるので天気予報で全日曇りの日を選んだが、逆に風が無く蒸し暑い一日と
なってしまった。
真夏の桶居山
只でさえ、殺人的気温と言われている今年の夏に極低山を登るのには何の値打ちもないが、本人としては登りたいから登ったと言うだけである。
当然、楽しさとしては何も無く、単なる自己満足だけであり、山登りとはそんなもんだと思う。
累積標高差で見れば
登山口からの標高差はたった140mしかなく、縦走途中の鷹ノ巣山の方が高い位であるが、縦走中にはアップダウンが多く累積標高差で言うと849mとなり、立派な山歩きと言える。
〔087〕桶居山 (248m)
おけすけやま
Road Map :R2の阿弥陀交差点から北進して鹿島神社のチタンの鳥居した無料駐車場に向かう。
Route Map:鹿島神社側から鷹ノ巣山を経由してる桶居山への縦走路に入る。
登り:2時間55分
下り:3時間01分(44分の一般道歩き含む)
累計:6時間11分(15分の休憩時間含む)
”十字路峠”に登り姫路市街の明かりを見る。
鹿島神社のチタンの鳥居したの駐車場を出発地点とする。 気温の低い
時間帯を狙ったが、8月の末ともなると日の出が随分と遅くなって
おり、満月で明るかった。 気温24℃、4時53分に歩き始める。
33分にて ”反射板ピーク”に着き、北方向に見える ”桶居山”を
見る。 直線距離では近い様に見えるが、間に谷があり、大きく迂回
して行くことにになる。
少し明るくなって来た頃に ”百間岩”を登る。
桶居山分岐までは3つのピークを越えて行くことになる。
”岩梯子”と個人的に呼んでいる好きな岩場。
何度か見逃していた ”人面岩”と久し振りに出会えることが出来た。
分岐からは藪っぽい細い登山道を下り続け、開けた地点に出た。
この登山道を歩いたのは13年前なので記憶は何も残っていなかった。
1時間11分にて、2つのピークを通り越し、3つ目のピークを
少し下った所にある ”桶居山”への分岐に着く。
”桶居山”はどこにあるのか探してみると、山並みの奥に小さく山頂だけが見えていた。
この季節、播磨アルプスで咲いているのは ”キキョウ”だけであるが、
”キキョウ”ですら中々出合えないので見付けると嬉しい!
”ガンダム岩”の方向へ下り続けて行く。
現位置の標高が下がると、ひょっこりはんの
”桶居山”は見えなくなってしまった。
縦走路の大半からは展望良く、その分、陽当たりが良いのが夏に
向かない原因である。 薄曇りではあるが陽も当り気温も上がって
来たので汗びっしょりになる。
この辺りの山では珍しい ”アカマツ”が多く見られる。
展望の利かない樹林帯の道もあるが、長くは続かない。
再び ””ひょっこりはん”の ”桶居山”が見えて来たが、この後、下って行くと
又、見えなくなった。 この辺り、鉄塔が多く関電巡視路があちこちに伸びている
ので道間違いに気を付ける必要が出て来た。
最鞍部からは登り一方の道が始まる。
最鞍部に向けて細い登山道を大きく下って行く。
記憶には何も残っていないが、前回、この辺りを通ったのは
真冬だったので、軽快に歩けたと想像出来るが、今日は薄曇り
とは言え、汗が噴き出して来た。
分岐から初めての道標が立っていた。
登山道の多い個所なので安心感が湧いた。
次々と小さなピークが出て来る。
”鷹ノ巣山”を挟んで昔のクレー射撃場、
今は太陽光発電所の反対側までやって来た。
適所に道標があった。
道標が無ければ広い方の左の登山道に入っていただろう。
送電鉄塔が多い分、関電巡視路も多くなって来る。
ひと登りすると ”桶居山”が射程距離となっていた。
”桶居山”への鞍部に少し ”キキョウ”が咲いていた。
岩盤の最後の登りを消化する。
後は今日のゴール地点である ”桶居山”に登るのみ。
優美なコニーデ形の山形は、とても標高248mの低山とは思えない。
2時間55分にて ”桶居山”(248m)に着く。 ここまで休憩はしなかったが、
給水回数が多く、それで時間が掛かっているものと思われる。(当然、加齢もあり)
展望を楽しむ程の山ではないが、朝飯としておにぎり3ヶを食べて休憩する。
”百間岩”に似て岩盤の急斜面であるが、
こちらの方が岩がごつごつしており登り易かった。
元々の予定は下りも同じ道をピストンつもりであったが、下りの方が登りが
多いことが判り、別所新池へ下る尾根筋に変更しようか悩み出した。
別所新池への尾根道は最初のピークに登ってしまえば後は下り道のはずだ。
しかし、別所新池に下り立ってからは舗装道路歩きとなってしまうので、
時間的には長く掛かってしまう恐れはある。
山頂での朝飯休憩15分で下山に入る。
登り易った岩盤斜面も下りは滑り易く、注意が必要だった。
分岐に着いて、別所新池側へ下山することに決める。
最初のピークを目指すが、下山時の登りは
疲れもあり馬鹿らしく思えて来る。
最初のピークを乗り越すとこれから下る尾根筋が一望出来た。 前方の四角い溜池が ”別所
新池”である。 この展望を見てばったりと足が止まる。 休憩では無く ”別所新池”に下り
てからは鹿島神社までは尾根筋を2つ越える必要があり、どの位時間が掛かるのか読めない
点である。 引き返してピストンの道に戻った方が楽なのではと考え込んでしまった。
考えてみれば、今日は楽な山歩きをしたくて来た訳ではないので、遠回りでも良いから
このまま下山することにした。 もう引き返しは無しで広い岩盤を下って行く。
2つ目のピークにも若干の登り返しがあり、下り一方ではなかった。
これから越えて行く、上から2つ目の小さなピークを見る。
3つ目のピークを見る。
大した登り返しではないが、下山時なので疲れを感じる。
4つ目のピークを見るが、手前で迂回路に入るので
4つ目のピークを通ることはなかった。
3つ目のピークは大した登り返しでは無かった。
迂回路として使われているが、これも関電巡視路の様である。
4つ目のピーク手前に分岐があり、道標は無かったが、
古い記憶から左側の道に入る。
別所新池の堰堤は初めて通った '07年01月には雑草はまったく無く、
歩き易い快適な堰堤であったが、'07年09月には草ボウボウの道になっていた。 今回も草ぼうぼうの薮扱き道であったが、中間地点にある吐水
バルブからは刈り払いがされていた。
下山1時間42分にて ”別所新池”の登山口に下り立つ。
堰堤の中央付近から下って来た尾根筋を見る。
下山1時間50分にて堰堤を渡り切り、一般道路に出る。
別所新池からは一般道路歩きとなるが、日吉神社裏からの209mピークの尾根筋に入る
つもりであったが、急遽のルート変更だったので日吉神社の名前を思い出すことが出来ず、
通り過ぎてしまった。
この抜け道は秋には沢山のキノコが生る場所であるが、
夏はヤブ蚊が多かった。
一般道を44分歩き姫路別所高校の裏側にある
”十字路峠”への登山道に入る。
下山3時間01分、累計6時間11分にて鹿島神社の駐車場に戻る。
多分ではあるが、ピストンで引返していても3時間以上の時間が
掛かったと思う。 駐車場に戻った時には薄曇りだったので
気温は34℃であった。
標高差:159m(鷹ノ巣山)
累積標高差:849m
2025年2月12日改定